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vol.06 退院支援加算1を目指す上での中身の伴った支援体制とは

平成28年度の診療報酬改定で、新たに制定された退院支援加算。北野病院地域医療サービスセンター看護主任の杉内陽子さんは「在宅への取り組みが急速に進む中で、近い将来に“退院支援加算2”は廃止され“退院支援加算1”に一本化されていくはずです。そのためには、体制構築につながる院内外のネットワークづくりが重要」と話します。北野病院での退院支援の取り組みを、杉内さんに詳しくうかがいました。

取材先:公益財団法人 田附興風会 医学研究所 北野病院

  • ●病床数699
  • ●平均在院日数11.9日(H29年2月)

退院支援看護師のネットワークに積極参加

北野病院は大阪駅に程近い都心エリアで、医学臨床研究、急性期医療を担う民間病院です。多数の診療科を標榜し、都心に限らず広範なエリアからの患者さんを受け入れると同時に、特に近年では「断らない医療」を実践。救急車の受入件数が年々増加しています。

現在は、退院支援加算2の届出で退院支援を行っていますが、今後の診療報酬改定で予想される「退院支援加算1への一本化」に向け、準備を進めているそうです。杉内さんは「加算2は“猶予期間”のようなものと受け止めています。加算1の届出上の基準を満たすだけでなく、適切で中身の伴った体制を今のうちに整えていきたい」と話します。

退院支援の第一人者として知られる宇都宮宏子さんの声かけにて集まった退院支援看護師のネットワークの会に、杉内さんは参加しています。会合では他病院の退院支援看護師と様々な情報交換をしており、そこで得られる意見や実際の事例が、自院での今後の体制づくりに大きく役立っているといいます。

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