ご家族の睡眠をサポート
「毎日徹夜の看護はつらい。看護師さんに看護を任せてぐっすり眠りたい」
ご自宅で看護を行うご家族にとって、毎日看護を行う体力を保つためには、適度な休息が大切です。毎日の睡眠は特に重要な休息ですが、昼夜問わず看護が必要な対象者様の場合、十分な睡眠時間の確保が難しくなります。「夜間も定期的に吸引が必要」「ターミナル期で、誰かが付き添わないとご本人もご家族も不安」「一晩で何度もトイレの介助が必要」など、看護のため睡眠時間が短くなると、身体的にも精神的にも疲労が蓄積してしまいます。
介護保険の訪問看護事業所の中には24時間対応体制の事業所があり、緊急時には夜間でも対象者様宅を訪問しますが、緊急時以外は基本的に夜間訪問を行っていません。
プライベート看護サービスでは、夜間帯のご利用依頼にもお応えしております。夜間帯の看護サービスをご利用いただいている主な対象者様は、「夜間でも吸引や呼吸器管理などの医療行為が必要な方」や「ターミナル期の方」などです。ご家族に安心してお休みいただくために、夜間の看護を看護師に任せていただいております。
- プライベート看護サービス 【夜間帯の看護サービス】の特徴
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医療行為や身体介助など、一晩の看護をすべて任せていただき、ご家族が安心してお休みになれるようサポートいたします。
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対象者様の状態に変化が見られる場合、事前に主治医から受けた指示と看護知識に基づき、適切な対応を判断します。緊急時以外は、ご家族の休息を妨げることはありません。
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看護師は夜間看護のために体調を整えて訪問するため、訪問中に仮眠はとりません。
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今回は、ご家族に代わって夜間の看護を任せていただいたケースをご紹介します。看護師が毎週1回、23時から翌6時まで滞在し、ご家族の睡眠をサポートした事例です。
この事例の基本情報
対象者とそのご家族の基本情報
対象者 | Rさん、80歳代前半女性。心不全。 | ご家族 | 長女、孫と同居。次女夫婦が遠方にお住まい。 |
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ご要望
・母(対象者様)は夜間の吸引が必要で、自分(長女様)と、離れて暮らす妹が交代で夜間の看護をしていたが、妹が通えなくなった。妹の代わりに看護をお願いしたい。
・自分は日中仕事があり、連日徹夜の看護は体力的に厳しい。週1回来てもらいたい。
当社が提供したケアの内容
・吸引、トイレ介助、などの看護。
・23時から翌6時までの看護を任せていただき、長女様にはゆっくり休んでいただく。
本事例のポイント
・長女様の睡眠中、夜間帯の看護全般をご提供。
・サービス開始後、Rさんの吸引回数が減り夜間看護の負担が軽減された段階で、サービス利用を終了。
その他の利用事例
- 第28回 遠方の病院への転院
- 第27回 遠方で行われる結婚式への出席
- 第26回 ご家族の睡眠をサポートする「夜間の在宅看護」
- 第25回 プライベート看護を「すぐ利用したい」
- 第24回 他事業所の「家政婦」「ホームヘルパー」サービスとの併用
- 第23回 毎月1回の定期訪問–お母様外出中の娘様の看護‐
- 第22回 通院付き添い-「定期通院」と「入院中、別の病院で受診」‐
- 第21回 有料老人ホームでの看護-医療依存度が高い方の入居をサポート‐
- 第20回 これから在宅介護をはじめるご家族の不安を軽減〜 退院直後の集中サポート 〜
- 第19回 対象者様の生活に合わせた介入
- 第18回 いつまでも元気で独居を続けたい
- 第17回 疾患を抱えてもずっと自宅で過ごせるように
- 第16回 呼吸器のリハビリを通してQOLを高める
- 第15回 入院中のリハビリを在宅でも
- 第14回 100歳を目指してリハビリ ~残された能力を最大限に~
- 第13回 最後まで自立した生活を ~認知症の母に娘が望むこと~
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- 第11回 住み慣れた自宅への帰宅 ~入院中の一時帰宅~
- 第10回 沖縄への2泊3日の船旅 ~転院時の看護師付き添い~
- 第9回 娘さんに生まれてきた余裕 ~退院直後の家族支援~
- 第8回 新郎の母を結婚式に参加させたい ~結婚式の看護師付き添い~
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- 第5回 “食べたい”欲求が強い母 ~自宅での糖尿病の治療~
- 第4回 無理をしすぎない家族の介護 ~昼間一人きりになる患者さんの訪問看護~
- 第3回 「最期まで夫を看てあげたい」 ~がん終末期の訪問看護~
- 第2回 「奥様が歩けるようになりました!」 ~自宅でのリハビリ~
- 第1回 「わたしだけの看護師が欲しい」 ~難病患者の精神面の看護~