訪問介護について About Home Nursing

第23回 毎月1回の定期訪問
 ‐ お母様外出中の娘様の看護 ‐|詳細

  • 自費の訪問看護(プライベート看護サービス) の特徴
  • 実際のご利用事例
  • サービス利用者の声
  • サービス品質への取り組み
  • ご利用までの流れ
  • ご利用料金について
  • データで見る自費の看護
  • サービスラインアップ

1.ご利用までの経緯

 Fさんは幼児期に神経難病の診断を受け、ご両親の看護と、往診医、訪問看護、訪問介護のサポートを受けてご自宅で生活していました。ある時、Fさんのお爺様(お母様の父)ががんの診断を受け、月に一度の通院が必要になりました。お母様はお爺様の通院に付き添いたいと考えましたが、付き添うためには、平日の昼間に移動と受診で5時間ほど家を留守にする必要があります。外出中のFさんのケアについて、訪問看護ステーションに相談したものの、通常の訪問時間を超える長時間のため、対応は困難です。お父様は仕事があり、平日のケアは難しい状況。ショートステイやデイサービスなどの利用も検討しましたが、受け入れ可能な施設は見つかりません。

 外出方法を検討する中で、お母様は訪問看護ステーションの看護師から長時間利用が可能なプライベート看護サービスを紹介されました。ご夫婦で相談し、「とりあえず話だけでも聞いてみよう」と考え、弊社にご連絡いただきました。

 お母様の希望で、当社事業所でサービス説明の面談を行いました。お母様は「娘の負担にならないように、毎回同じ看護師に頼めるか?」「私(お母様)や訪問看護ステーションの看護師さんと同じようなケアを頼めるか?」など、気になるポイントを当社の看護師に質問。看護師は「定期通院のように、毎月1回のスケジュールが事前に決まっているケースでは、担当看護師による訪問が可能であること」「ご家族や訪問看護ステーションの看護師から手技のオリエンテーションを受けた後に、実際のサービス提供を開始すること」などをご説明しました。面談後に改めてご夫婦で相談していただき、正式に月1回・5時間の訪問をご依頼いただきました。

2.訪問スタート

 サービス提供前の準備として、担当看護師がご自宅を訪問。Fさんにご挨拶し、状態を確認させていただきました。お母様からは、人工呼吸器、吸引、経管栄養の管理や、身体介助についてオリエンテーションを受けました。Fさんが心理的にリラックスして看護師と接していただけるように、Fさんの性格や好きな話題(テレビ番組など)も教えていただきました。

 事前の準備を経て、初回の通院日を迎えました。看護師はお母様の出発前にご自宅に訪問。お母様は看護師に「何かあったらすぐに電話してくださいね」とお話しされて、お出かけになりました。お母様の外出後、Fさんは不安そうな様子もなく、手足のマッサージを希望されたり、好きなテレビ番組の話をしたり、気兼ねなく過ごしていただけたようでした。外出から2時間ほど経った頃に、お母様から「大丈夫?」とお電話がありました。Fさんが「大丈夫だよ」とお話になり、看護師からも様子をお伝えすると、お母様は少し安心したようでした。お母様の帰宅後には、改めて看護師から外出中のFさんの体調・様子をお伝えしました。看護師が留守を終えて退出する際に、お母様から「娘はいつもと変わらず過ごしているようで安心しました。父の通院目的の外出だったけど、少しだけ自分の息抜きにもなりました」と仰っていただきました。

 2回目の通院日以降も、担当看護師が引き続き訪問。回数を重ねるごとに、Fさんはリラックスして過ごされるようになり、テレビ番組や好きなアイドル、ご両親の話など、気軽に話せる話し相手として看護師を受け入れていただいたようです。お母様の不安も次第に軽減されたようで、お爺様の通院日以外の長時間外出時にも、留守中の看護のご依頼をいただくようになりました。

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