脳梗塞発症で全介助状態
80代も後半になってから脳梗塞を発症し、ほぼ全介助状態になったお父様。ご家族は、あきらめることなくリハビリを行うことで少しずつADLが改善。最期までご家族の大切な存在として自宅で過ごされたケース。
医療保険は公的な保険であるため、治療やリハビリの効果が大きく期待できないケース、特に高齢者への治療やリハビリに対して消極的な病院は多いようです。限られた公的資源を、より効果が期待できる患者に割り当てるというのは当然であると思いますが、ご家族にとっては、例え高齢になったとしても、家族は特別な存在。積極的な治療やリハビリを行いたいというニーズはあります。
私たちのサービスは自費なので、ご家族の希望に沿って、家族が納得できるだけのケアを提供することができます。それによって、例え高齢であったとしてもADLが改善し、最期まで髙いQOLを実現することが可能です。
この事例の基本情報
対象者とそのご家族の基本情報
対象者 | 男性、90代前半、脳梗塞後遺症 | ご家族 | 長男、長女が同居、他に次男が介護に参加 |
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対象者の 状態 |
2年前に脳梗塞を発症してほぼ全介助状態に、リハビリによりADLは向上 |
ご要望
・高齢ではあるが、積極的にリハビリを実施し、残された能力を維持したい。
・100歳まで長生きしてもらいたい。
・最期まで自宅で過ごさせたい。
本事例のポイント
・80代後半で脳梗塞を発症。病院では回復は難しいと言われたが、退院後に家族は積極的にリハビリを実施した。
・ 家族だけで介護を行っていた時期があったが、もっと積極的にリハビリなども行いたいという目的から、自費で医療従事者(看護師)を入れることにした。
・ 介護、特にリハビリに対するご家族のこだわりがあり、看護師でなければその要望に応えることが難しかった。
・ 看護師が定期的に介入し、リハビリを行った成果として、ADLが向上した。
・ 本人が亡くなった後、家族としては精一杯のことができたという満足感を持つことができた。
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