結婚式の看護師付き添いの事例
結婚式は一生に一度の晴れの舞台である。新郎・新婦にとって生涯の思い出となるばかりでなく、大切な人へ「ありがとう」の気持ちを伝える重要な場面でもある。
ところが、その感動の場面に両親や祖父・祖母が病気で出席できないことがある。
以前と比べ駅やホテルなどハード面のバリアフリー化はだいぶ進んでいるが、外出時に使える介護サービスがまだまだ不足しているのが実情だ。
そんななか、少しずつではあるが病気や障害を抱えた出席者が安心して結婚式に参加できるように、看護師の付き添いサービスを利用するケースが増え始めている。
この事例の基本情報
対象者とそのご家族の基本情報
対象者 | 女性、60代、パーキンソン病。 | ご家族 | ご主人。結婚式にはご主人が同行。 |
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対象者の 状態 |
ほぼ寝たきり、日常生活の全てに介助が必要、認知症、筋拘縮が進行、視力・聴覚は問題なし、意思の伝達困難(発語困難)。 ・パーキンソン関連疾患5度(最も重い:5段階) ・ 寝たきり度C2(最も重い:4段階) ・認知症の状況Ⅳ(重いほうから2段階目:9段階) ・要介護5(最も重い:5段階) |
ご要望
ご主人より、息子さんの結婚式の日に会場ホテル内での看護師付添いを依頼される。
当社が提供した看護ケアの内容
結婚式・披露宴中の全身状態観察、経管栄養、オムツ交換、口腔内吸引、移動介助(車椅子)など
・人員 看護師1名。
・時間 半日
本事例のポイント
ご主人の強い思い
①息子の結婚式に病気の奥様を参加させたい。もし参列は無理でもせめて同じホテルで過ごさせたい。
②前泊の際、ホテル客室に自宅と同じ様な環境を作ってあげたい。
その他の利用事例
- 第28回 遠方の病院への転院
- 第27回 遠方で行われる結婚式への出席
- 第26回 ご家族の睡眠をサポートする「夜間の在宅看護」
- 第25回 プライベート看護を「すぐ利用したい」
- 第24回 他事業所の「家政婦」「ホームヘルパー」サービスとの併用
- 第23回 毎月1回の定期訪問–お母様外出中の娘様の看護‐
- 第22回 通院付き添い-「定期通院」と「入院中、別の病院で受診」‐
- 第21回 有料老人ホームでの看護-医療依存度が高い方の入居をサポート‐
- 第20回 これから在宅介護をはじめるご家族の不安を軽減〜 退院直後の集中サポート 〜
- 第19回 対象者様の生活に合わせた介入
- 第18回 いつまでも元気で独居を続けたい
- 第17回 疾患を抱えてもずっと自宅で過ごせるように
- 第16回 呼吸器のリハビリを通してQOLを高める
- 第15回 入院中のリハビリを在宅でも
- 第14回 100歳を目指してリハビリ ~残された能力を最大限に~
- 第13回 最後まで自立した生活を ~認知症の母に娘が望むこと~
- 第12回 介護者不在時の代替看護 ~難病と向き合う家族~
- 第11回 住み慣れた自宅への帰宅 ~入院中の一時帰宅~
- 第10回 沖縄への2泊3日の船旅 ~転院時の看護師付き添い~
- 第9回 娘さんに生まれてきた余裕 ~退院直後の家族支援~
- 第8回 新郎の母を結婚式に参加させたい ~結婚式の看護師付き添い~
- 第7回 末期がん患者と親友との最期の温泉旅行 ~病院からの一時外出~
- 第6回 ご自宅での看取り看護 ~早朝・夜間・深夜の長時間看護~
- 第5回 “食べたい”欲求が強い母 ~自宅での糖尿病の治療~
- 第4回 無理をしすぎない家族の介護 ~昼間一人きりになる患者さんの訪問看護~
- 第3回 「最期まで夫を看てあげたい」 ~がん終末期の訪問看護~
- 第2回 「奥様が歩けるようになりました!」 ~自宅でのリハビリ~
- 第1回 「わたしだけの看護師が欲しい」 ~難病患者の精神面の看護~