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認知症を予防するために

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認知症は、脳細胞が破壊されることにより起こる、記憶障害や異常行動などの様々な症状を指します。40代や50代を過ぎてから多くみられる症状ですが、若い世代でも安心はできません。今のうちから認知症を予防して備えておくことが大切です。

まずは食生活から整えていこう

認知症の原因は、普段の生活習慣も大きく関わっています。まずは、ほとんど毎日口にしている食事から見直していきましょう。特に気をつけたいことが塩分の過剰摂取です。日本食には塩分が多いと言われていますが、ファーストフードなどの外食にも注意が必要になります。塩分過多は動脈硬化を引き起こし、脳細胞へのダメージに繋がります。普段から濃い味付けに慣れている方は、徐々に薄味にシフトしていくことが大切です。
また認知症の原因になる動脈硬化や脳血管の詰まり防止には、ビタミンや青魚から摂取できる良質の油が効果的だとされています。食事のバランスを考えつつ、ビタミンや良質な油の摂取を心がけましょう。

適度な運動を取り入れる

慢性的な運動不足の人は肥満や高血圧になりやすく、脳の血管にトラブルが生じやすくなります。その結果、脳梗塞や脳出血のリスクが高く、細胞が傷ついて脳血管性認知症になる可能性も高まります。
ウォーキングなどの運動習慣がない人は、毎日適度な運動を心がけることが大切です。できれば毎日30分以上の運動を取り入れるようにしましょう。家事で体を動かす、スーパーまで車ではなく歩いていくなどの行動も立派な運動の一つです。運動をしなければと気張らずに、気持ちよく体を動かすよう心がけることで継続していきましょう。

タバコやお酒を控える

毎日の喫煙や飲酒も、認知症に繋がっています。血管を収縮させるタバコは控えることをおすすめします。お酒も少量であればワインは認知症に効果的だという研究もありますが、やはりアルコールの過剰摂取は肝臓に負担をかけるため、体にとって良くありません。毎日のお酒がやめられない場合は、徐々に他の飲み物へ切り替えていきましょう。飲料の中でもカフェインの多いコーヒーやカテキンが含まれる緑茶は、認知症予防に効果が期待できるとされています。コーヒーや緑茶などを食事中にうまく取り入れて、お酒の過剰摂取を避けましょう。

頭を働かせて予防する

実は年齢による認知症は40代から始まっています。理由は解明されていませんが、認知症を予防したり、症状の悪化を遅らせたりするには脳の運動が効果的だと言われています。
いわゆる脳トレと呼ばれている計算問題やパズル、将棋やオセロといったゲームが予防策のひとつです。また、他の人との会話によるコミュニケーションも脳を働かせるには必要なことです。自分に合った方法を見つけて、積極的に脳のトレーニングを行いましょう。すでに認知症の症状が現れている場合も症状の改善に役立ちます。

認知症は生活習慣と深く関わりのある病気です。完全に防ぐことはできなくとも、日々の生活を見直すことで、発症を遅らせることに繋がります。認知症だと分かる前から対策するよう心がけましょう。