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認知症を予防するために早期発見するには

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認知症は、早期に発見することで症状を軽く抑えたり、進行を遅らせたりすることができる病気です。認知症を発見するためのポイントをまとめました。

早期発見には周囲の人の気づきが大切

認知症とは、ただの物忘れではなく、脳の変化による慢性的な病気です。そのため、早期に発見し、適切な治療を受けることが必要になってきます。気づかずに病状が進行すると、自分自身で治療などの意思決定をすることも難しくなってしまいます。よって早期発見のポイントとなるのは、自覚症状と家族や友人など周りの人による気づきです。
しかしながら、認知症の場合は本人の自覚症状がないケースも多くあります。また、気づいている場合にも、焦りや不安から「認知症を隠す」という行動も考えられます。したがって、周囲の人間からの指摘が大切です。もの忘れなどが気になった場合は「もう歳だから」で済ませずに、きちんと確認しましょう。

早期発見の目安となる認知症チェックリスト

公益法人認知症の人と家族の会が作成したチェックリストを使って、認知症の有無をチェックすることができます。会員の体験から作られたもので、医学的な診断基準ではありませんが、認知症を早期発見するための一つの目安になります。全部で15個のチェック項目があり、もの忘れのひどさ、人柄が変わる、意欲がなくなるなど総合的にチェックすることが可能です。「今電話を切ったばかりなのに、話した相手の名前を忘れる」、「下着を替えず、身だしなみに構わなくなった」など、各項目は具体的な事例になっており、自分に当てはめて考えやすくなっています。ほかにも、アルツハイマー型認知症のスクリーニングテストなどもあります。

思い当たることがあれば、すぐに専門家に相談しよう

チェックリストや診断テストは、あくまでも目安です。認知症は初期であればあるほど、診断が難しいため、専門の医療機関で受診する必要があります。もしもチェックリストに当てはまったり、日常の生活で認知症ではないかと不安を覚えたりする場合は、少しでも早く専門家に相談しましょう。
症状を考えると、認知症は受け入れることが簡単な病気ではありません。しかしながら、放置してしまうと病状は悪化する一方です。初期症状で早期発見し対応することができれば、患者本人が自立して生活を続けられるケースもあり、家族や本人にかかる負担を軽減することも期待できます。

認知症は早期発見することで、その後の症状の進行が大きく変わってくる病気です。恥ずかしい、不安だという気持ちも、適切な治療によって和らげることができます。認知症が疑われる場合は、一刻も早く対応しましょう。