訪問介護について About Home Nursing

横浜の訪問看護事情

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神奈川県内では最も面積が広い市であり、人口が増え続けている横浜市。年々、医療サービスへのニーズも拡大しつつあります。横浜市における訪問看護の現状および在宅医療サービスの課題、高齢化社会に向けての取り組みについてまとめてみました。

横浜市内の訪問看護ステーション数と分布

横浜市には2015年4月現在で236の訪問看護ステーションがあります。訪問看護ステーションの横浜市内各区の分布を見てみると、西区、中区、栄区は10カ所未満ですが、その他の区はどこも13~20の事業所があり、地域による偏りはあまり見られません。この他に、横浜市内各区の医師会立の訪問看護ステーションが全部で20カ所設置されています。2002年時点の訪問看護ステーション数は100カ所に満たなかったため、この15年でおよそ2.5倍になっていることがわかります。横浜市では急速に医療サービスが拡充され、訪問看護を利用しやすい環境作りに向けて動き出しているのです。

在宅医療に関する横浜市の取り組み

加速する高齢化社会に備え、病気があっても住み慣れた場所で療養しながら普段通りの生活を送れるように、在宅療養を整備した環境作りを厚生労働省が提案しています。しかし、在宅医療に関わる医師不足や大きな病院と在宅医療の連携がうまく取れないなどの課題が存在しているのが現状です。そこで、横浜市では2013年度より訪問看護ステーション内に「在宅医療連携拠点」を試験的に設置しています。病院や診療所、居宅医療事業者などが連携し、バックアップ体制を強化することで、医師不足や退院後のサポート不足等の課題解決に向けての取り組みを始めました。今後は「在宅医療連携拠点」も順次拡大していく予定になっています。

病院併設の訪問看護ステーションも比較的多い

横浜市の訪問看護ステーションは、多くが介護事業者によるものですが、病院に併設されている訪問看護ステーションも比較的多くあります。病院に併設されている訪問看護ステーションのメリットは、医師との連携が取りやすく、緊急時などの対応がスムーズであることです。規模も大小さまざまで、大きな訪問介護ステーションでは看護師のほかに理学療法士や作業療法士が複数名在籍し、リハビリテーションに注力している施設もあります。また、認知症ケアや緩和ケア、ターミナルケアを積極的に行っている施設もあるので、必要に応じて横浜市内の訪問看護ステーションを探してみるとよいでしょう。

横浜市は市全体が都市部のため、訪問看護ステーションも市全体にまんべんなく分布しています。そのため、地域によって訪問看護を受けることが難しいという心配はなさそうです。