訪問介護について About Home Nursing

名古屋の訪問看護事情

  • サービス内容
  • 制度による違い
  • 利用条件
  • 利用回数や時間数
  • 開始までの流れ
  • 訪問看護料金
  • 在宅看護とは
  • 家族看護とは
  • もっと知る

2005年度以降、人口が増加している名古屋市。65歳以上の高齢者も増加傾向にあり、2014年度における65歳以上の割合は23.7%となりました、今回は、そんな名古屋市の訪問介護事情について、ポイントを3つに絞ってご紹介します。

名古屋市の要介護者・要支援者数は?

人口の増加に伴い、名古屋市の高齢者数も年々増加傾向にあります。国勢調査によると、2000年には約33万8000人だった65歳以上の高齢者は、2014年には約53万1000人と、14年間で約19万人増となっています。特に高齢者の割合が多いのは北区や中村区、瑞穂区や熱田区周辺といった、名古屋駅・熱田駅周辺地域に集中しています。その中で、要介護者・要支援者に認定されている方は、2014年度時点で約9万7000人。名古屋市の高齢者のうち約18%の方が要介護者・要支援者認定を受けています。

名古屋市の訪問介護事業所数とその現状

一方、「はつらつ長寿プランなごや2015」によると、ホームヘルパーなどが食事や入浴、家事などの援助を行う訪問介護および介護予防訪問介護サービスの利用者は、2013年度で約2万6000人。そして、看護師などが自宅に訪問し、診察補助や看護を行う訪問看護・介護予防訪問看護サービスも約6800人が利用と、急激な利用者増加に、サービス提供が追いついていないのが現状です。サービスを提供している市内の事業所は、2014年10月時点で訪問介護および介護予防訪問介護サービスが約701カ所、訪問看護・介護予防訪問看護が225カ所となっていますが、今後は事業拡大や民間の新規参入などが見込まれています。

今後の名古屋市の訪問介護に対する取り組みは?

今後は要支援・要介護者が増加するに合わせて、新たな民間事業者の参入などが見込まれています。名古屋市でも「はつらつ長寿プラン名古屋2015」を策定し、介護職員等の育成・確保や、訪問介護サービスを受ける方が安心して利用できる新総合事業の構築などを行っていく方針です。また、訪問介護サービスを提供する民間事業者の増加なども見込まれており、訪問介護サービスを受ける方にとって、より良い環境作りを実現するために取り組んでいます。

2017年には、要介護者・要支援者数が11万人を超えると言われる名古屋市。こうした状況の中、今後ますます訪問介護サービス充実に向けた取り組みが行われる見通しとなっています。新たな民間事業者の参入だけでなく、人口増加に伴った、既存事業者のサービスの拡充なども見込まれており、訪問介護サービスを受ける方にとって、住み良いまちづくりが推進される見通しです。新総合事業への取り組みについても期待したいところですね。