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ご利用事例 The Usage

目的で探すがんのターミナル期で、急変も考えられる状態であるが、結婚式に列席を実現させたい

このケースに当てはまる利用者像

対象者 50代女性 ご家族の
状況
夫、長女、次女
対象者の
状態
≪がん≫
◇入院中に一時危篤状態になり、人工呼吸器管理を経て、気切チューブ挿入中。
◇胆のう炎を併発しており、経皮的胆のうドレーン挿入中。
◇化学療法を実施したが効果はなく、ターミナル期。
疼痛が強く、鎮痛剤を持続注入中。

訪問看護(介護)で行ったケア

ご家族や主治医・病棟スタッフから情報収集を行い、会場下見・打ち合わせを行った。ご本人専用の会場スタッフが対応をしてくれ、当日の進行に合わせてご本人のスケジュールを組み立て、お席や移動順路、控室・休憩用ベッドの確認を行った。

事前にご家族に気切チューブが自然に隠れるスカーフやドレーンの袋を覆うカバーなどの準備をアドバイスし、当日は、化粧や整髪も含めてお支度を整えた。前日に病棟スタッフが髪を染めてくれたことで、より華やかなお支度をすることができた。

主治医がボランティアで付き添ってくれ、チャペルの式から披露宴まで、ご本人の体調をみながら休憩を挟み、列席した。披露宴の間も、疲労にて一時退室する際も専用のスタッフが進行をみながら、スムーズに退席、控室への案内を行ってくれた。

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行ったケアによる効果

諦めていた結婚式に列席できることになり、ご本人から「結婚式のために頑張らなきゃ」と前向きな発言が聞かれ、生きる希望へと繋がったと考えられる。

また、当社担当看護師の元職場であったということもあり、病院での打ち合わせの段階からスムーズに行え、病棟スタッフ・医師ともコミュニケーション・連携が上手く取れたことで、より効果的なサービス提供・病棟の協力に繋がった。

病棟を巻き込んでの看護サービス提供の成功例ともいえる。会場にも事前に伺い、打ち合わせを行うことで、途中体調が悪くなった際も、退室をスムーズに行うことができた。また、急変も考えられる体調であったが、状態変化に即座に対応することで、無事に過ごすことができた。

ご家族からは、「頑張っている母の姿を列席して下さった皆様にみて頂くことができ、母に感謝の言葉も伝えることができました。」とのお言葉を頂いた。ご本人も、次女の花嫁姿をみて「きれいね」と涙を浮かべられる姿があり、結婚式1か月後に永眠されるまで、チャペルで撮った家族写真を枕元に飾られていた。

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