第21回 有料老人ホームでの看護
-医療依存度が高い方の入居をサポート‐
「介護付き有料老人ホームで、プライベート看護サービスは利用できますか?」
介護付き有料老人ホームのご入居者様・ご家族や、ホームのご担当者様からの利用相談が、最近1~2年で増えています。
介護付き有料老人ホームでは、ホームが提供する介護・看護サービスを受けることができます。介護・看護を提供するヘルパー・看護師の体制はそれぞれのホームで異なり、「法律で定められた基準以上に、人員が厚く配置されている」「24時間、看護師が常駐している」などの体制の違いによって、「介護度」「医療行為の有無」などの入居条件が異なります。入居後に疾患や加齢で医療的なニーズが高まった場合でも、ホームの看護スタッフの体制によっては入居継続が困難になることもあります。ご入居者様・ご家族の希望に反して、ホームを転居しなければならないケースもあるようです。
今回は、介護付き有料老人ホームに入居中のご対象者に、当社の訪問看護サービスをご利用いただいたケースをご紹介いたします。疾患のため医療行為が必要になり、住み慣れたホームでの入居継続が困難になった際に、当社看護師が訪問し医療行為を提供することで、ホームでの生活を継続していただいたケースです。
この事例の基本情報
対象者とそのご家族の基本情報
対象者 | C様、80歳代男性。認知症。介護付き有料老人ホームで生活していたが肺炎を発症し入院。 「胃ろうの管理」「痰の吸引」「ADLの介助全般」が必要な状態となる。ホームのスタッフだけでは必要な医療行為の提供が難しく、入居継続が困難な状況。 |
ご家族 | 娘様ご夫婦(隣県にお住まい)。 |
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ご要望
・ホームの看護師は日中しかいないため、夕方の「胃ろう」「吸引」に対応できるスタッフがいない。ホームでの生活を継続できるように、夕方の医療行為をサポートしてほしい。
・状態が今以上に悪化しないように、予防的なケアを出来る限りしてほしい。
・ホームのスタッフさんと連携してケアに入ってほしい。
当社が提供したケアの内容
・夕方の胃ろうの管理、痰の吸引。
・口腔ケアを含む、就寝前のケア。
本事例のポイント
・ホーム入居継続のための課題であった「夕方の医療行為」を、当社看護師が解消。
・マンツーマンの看護・介護で、就寝前のケアをひとつひとつ丁寧にご提供。
・当社看護師とホームスタッフの間で情報の行き違いがないように、毎回の申し送りを徹底。
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