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今注目されている在宅医療

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近年、従来の医療サービスに次ぐ第3の医療サービスとして在宅医療が注目されています。なぜ今、在宅医療が注目されているのでしょうか?理由を探りました。

現代社会が抱える2つの問題~その1~

まず1つ目に揚げられるのは、日本の人口の高齢化です。厚生労働省の調べによると、日本国内における高齢者人口の比率は2007年に20%を超え、2013年には25%に達したと言われています。これは、総人口のほぼ4人に1人が65歳以上であることを示しています。また、平均寿命、高齢者数、高齢化のスピードという三点において、世界一の高齢化社会になっています。したがって、慢性的な病気による長期的な医療を必要とする高齢者も増え続けています。しかし、設備などのハード面での医療機関の受け入れ患者数には限界があるのが現状です。また、様々な病気と併せて、体は元気ながらも認知症を患う方々も多く、在宅領域でのケアの充実は喫緊の課題であります。

現代社会が抱える2つの問題~その2~

2つ目は世の中の一般の人々の病の療養に関する考え方の変化が起きつつあるという事があげられます。これまでは「病気は病院で治すもの」、「最期まで病院で面倒を見てもらう。」という病院に頼り切った価値観から、「病気と上手に付き合いながら、いかに充実した生活を送るか」というQOL(Quality of Life)の考え方が重視されるようになっていることです。療養中も、より高い生活の質を確保し、また、住み慣れた地域の中で療養生活を送りたいというニーズは増大してきています。このような社会的意識の変化も問題点として考えられています。在宅医療とはこのような問題点とも密接にかかわっているようです。

在宅医療の今後

これまでは在宅医療はホームクリニックといわれる、いわゆる診療所が主役でありました。しかし、上述のような急速な高齢化にクリニックの普及が追いつかず、国の政策も、クリニックの体制整備に向けた報酬制度改定を行うなど、積極的な支援が始まってきています。しかし、人的資源、設備面でも個人が経営するクリニックではすべてに対応することはむずかしいのも事実です。そこで、これまで脇役であった病院も在宅医療に積極的にかかわっていくように変わってきております。今後は、病院を中心とした在宅支援連携体制が構築され、病院からクリニック、訪問介護、訪問看護、行政、消防、警察など、様々な社会資源が在宅医療を支えていくことになるでしょう。在宅医療とは多種多様な関係者が関わってはじめて実現できるものなのです。