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薬剤師が行う在宅医療のメリット

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在宅医療において、薬剤師が患者のもとへ出向いて服薬指導をすることも少なくありません。薬剤師が在宅医療を行った場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。

在宅における服薬の問題点

日本薬剤師会での2008年における「後期高齢者の服薬における問題と薬剤師の在宅患者訪問薬剤管理指導ならびに居宅療養管理指導の効果に関する調査研究」によると、高い割合で薬の保管状況や飲み忘れ、処方薬の理解不足などの問題点が浮かび上がりました。さらに高齢世代では、さまざまな薬を服用することも多いため、重複投与における問題点もあります。薬は毎日服用するものだからこそ、適切な処理が守られていないと体に影響を及ぼしてしまいます。そこで、大切となってくるのが服薬指導にあたる薬剤師の役割です。

薬剤師だからできる服薬改善のメソッド

服薬状況に問題があるのは、何も患者が薬を飲むことを嫌っているという単純な理由に限りません。患者の自己判断で飲まないケースもありますが、薬についてよくわかっていなかったから、飲みにくかったからとの理由で正しく服用ができていない場合もあります。そのような場合も薬剤師が指導すれば、服薬できていないのはなぜか原因を探ることができ、適切な対処が可能です。例えば、複数種類ある薬をひとつの袋にまとめて(一包化)飲む量の間違いを防ぐ、錠剤を粉砕調剤して飲みやすくするなどの改善策によって、患者が薬を上手に付き合えるようになります。

患者は説明を聞いてより安心して服用できる

薬剤師が在宅医療を行うことのメリットのひとつが、自宅で療養する患者が薬についてより理解を深められることです。患者の中には、「どのような薬か分からないので飲みたくない」といって薬を怖がってしまうケースもあります。これに対して、薬剤師がどのような薬か納得のいくまで説明することによって、患者の服薬状況が改善された例もあります。さらに服薬において気になるのが、副作用や薬の掛け合わせの問題です。薬剤師の指導だからこそ、薬を飲んだ時の副作用のリスクや、どのような薬と掛け合わせてはいけないのかという専門的な知識が活かされます。

患者に合った服薬支援ができる

患者によっては「錠剤は苦手だから別の薬に変えたい」など自分の好みがあり、口にあわないから飲みたくないといったケースもあります。その場合も、薬剤師が在宅医療に携わることによって、患者に合わせて薬を錠剤からゼリータイプなどに変更することも可能です。
また、服用する薬の種類が多く、どの薬をどのタイミングで飲んだら良いのか分からずに困っている患者には、薬剤師が薬の管理方法をサポートします。ピルケースや投薬カレンダーを取り入れて薬の服用を明確にすることで、服用習慣の改善を図ります。患者の日頃の悩みから服薬の指導にあたれる点も、在宅医療で薬剤師がもたらすメリットです。

患者にとって、在宅医療で薬剤師の指導を受けるメリットは、より詳細な服薬指導や相談にのってもらえることです。毎日の服薬に不安があり、副作用やリスクが気になる場合は一度薬剤師に相談してみてはいかがでしょうか。