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東京の訪問看護事情

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人口が日本で一番多い東京都。高齢者の人口も例外ではなく、訪問看護の整備が必要不可欠です。そこで、東京都の訪問看護の現状と今後の課題についてまとめました。

東京都の高齢者の人口と要介護者の推移

東京都の住民基本台帳人口を基にした統計によると、2014年9月現在65歳以上の高齢者の人口は約289万人で前年より約9万人増加。また、高齢化率は22.5%(前年より0.6%増加)で過去最高を更新しました。厚生労働省によると2010年から2025年までの高齢者の増加率は東京都が全国1位であると予測されています。また、2000年に介護保険制度がスタートして以来、東京都の要介護者は毎年増加し続け、2014年には50万人を突破しました。それに伴い、居宅介護サービスの利用者数も増え、2014年1月時点で33万人を超えています。

東京都の訪問看護の現状と課題

2015年5月現在、東京都の訪問看護ステーションは約810施設あり、そのうち8割近くが23区内の施設です。23区以外の地域の人口は東京都全体の約3割を占めており、人口だけで見ると23区以外の地域の訪問看護ステーションはまだまだ不足していることがうかがえます。東京都全体の訪問看護ステーションの数は、近年は微増傾向が続いています。しかし、東京都は通所介護サービスの利用率が全国平均を下回っている反面、訪問看護をはじめとする居宅介護サービスは全国平均を上回っているのが現状です。そのため、訪問看護ステーションや訪問看護に関わるスタッフを増やしていくことが東京都の今後の課題と言えるでしょう。

訪問看護に関する東京都の取り組み

住み慣れた場所での生活を続けるために、医療や介護や生活支援などを行う地域包括ケアシステムの実現に向け、東京都では訪問看護ステーションの整備に積極的に行っています。東京都が行っている訪問看護支援は大きく分けて2つあります。訪問看護事業の開始支援と訪問看護に必要な人材の育成です。特に、管理者・指導者の指導、認定看護師の取得支援など教育ステーションを都内9カ所に設置したり、人材育成に積極的に取り組んだりしています。また、訪問看護の現状や重要性といった訪問看護に対する理解の促進のために訪問看護フェスティバルを実施するなど、訪問看護の人材確保にも力を入れています。

東京都は、訪問看護ステーションの開始支援や人材育成など、課題解決のために訪問看護の環境整備を積極的に取り組んでいます。そのため、今後の訪問看護の活性化が期待できる地域の1つと言えるでしょう。